ウェスタンブ


ウェスタンブロッティング (Western blotting; WB) は電気泳動によって分離した蛋白質を膜に転写し、任意の蛋白質に対する抗体でその蛋白質の存在を検出する手法。サザンブロッティング(南)、ノーザンブロッティング(北)の流れから、半ばジョークで命名されている。前二者は核酸どうしの相補性を利用したが本法は抗体の特異性によって目的の分子を区別している。よってイムノブロット (immunoblot; IB) とも呼ばれる。


ウェスタンブロットの例:GFPに対する抗体で行った間接標識ウェスタンブロッティングの結果例。レーン1は分子量マーカ。レーン2、3、4にはそれぞれ異なった試料を使って電気泳動を行った。PVDF膜に転写後、GFPに対する抗体を反応させ、一次抗体に対する西洋ワサビペルオキシダーゼ標識二次抗体を結合させた。ペルオキシダーゼの酵素活性に由来する化学発光をX線フィルムで検出した。レーン2と4には黒い物が見える。これが抗体が結合した蛋白質を表すバンドと呼ばれるもの。レーン3にはバンドがないことからレーン3のサンプルにはGFPが検出限界量以下しか含まれていないといえる。


通常はタンパク質の立体構造を破壊するために、SDSや2-メルカプトエタノールを加えたバッファーにタンパク質を溶解する。SDS を含んだポリアクリルアミドゲルに展開し、ニトロセルロースやPVDF膜に転写する。この膜に対して免疫染色を行うことで、タンパク質を検出する。


日本の場合狂牛病の二次検査で異常型プリオンの検出に用いられている手法の一つ。