分析化学(ぶ
分析化学(ぶんせきかがく)とは、試料中の化学成分の種類や存在量を解析したり、解析のための目的物質の分離方法を研究したりする化学の分野である。得られた知見は社会的に医療・食品・環境など、広い分野で利用されている。
試料中の成分判定を主眼とする分析を定性分析といい、その行為を同定すると言い表す。また、試料中の特定成分の量あるいは比率の決定を主眼とする分析を定量分析といい、その行為を定量すると言い表す。ただし、近年の分析装置においては、どちらの特性も兼ね備えたものが多い。
分析手法により、分離分析(クロマトグラフィー、電気泳動など)、分光分析(UV、IRなど)、電気分析(ボルタンメトリーなど)などの区分がある。 あるいは検出手段の違いにより、滴定分析、重量分析、機器分析と区分する場合もある。ここでいう機器分析とは、分光器など人間の五感では観測できない物理的測定が必要な分析グループに由来する呼称である。現在では重量分析も自動化されて、専ら機器をもちいて分析されているが機器分析とはしない。
分析法と関連項目
- 比色分析
- 炎色反応 - 指示薬 - 沈殿法
- 滴定分析
- 酸塩基滴定 - キレート滴定 - 沈殿滴定(イオン滴定) - 酸化還元滴定 - 電位差滴定
- 物性分析
- 密度 - 比重 - 体積 - 融点 - 沸点 - ガラス転移点 - 粘度 - 表面張力 - 旋光度 - 屈折率 - 凝固点降下 - 沸点上昇 - 蒸気圧
- 元素分析
- 質量分析
- ミリマス - MS/MS - LC/MS - GC/MS - ICP-MS
- 分光法
- 原子分光
- 原子吸光(AA) - フレーム発光 - ICP発光(ICP-AES) - スパーク発光
- 分子分光
- 吸光
- 赤外吸収(IR) - 紫外・可視・近赤外吸収(UV-vis-NIR)
- 発光
- 蛍光 - 燐光
- 散乱光
- ラマン散乱 - 多角度光散乱 - 動的光散乱(DLS)
- 偏光
- 旋光分散(ORD) - 円偏光二色性(CD)
- 磁場中での分光
- 核磁気共鳴(NMR) - 電子スピン共鳴(ESR, EPR)
- 時間分解分光
- ストップドフロー - パルスレーザー
- 吸光
- クロマトグラフィー
- 高速液体クロマトグラフィー(HPLC) - ガスクロマトグラフィー(GC) - 薄層クロマトグラフィー(TLC)
- X線
- X線回折(XRD, WAXS) - X線小角散乱(SAXS) - 蛍光X線(XRF) - 広域X線吸収微細構造(EXAFS) - X線吸収端微細構造(XANES) -X線発光分光(XES)
- 電気化学
- 電気泳動 - 電量測定 - ポーラログラフィー - ボルタンメトリー - アンペロメトリー - クーロンメトリー
- 顕微鏡
- 透過型電子顕微鏡(TEM) - 走査型電子顕微鏡(SEM) - 原子間力顕微鏡(AFM) - 走査型トンネル顕微鏡(STM) - 走査型プローブ顕微鏡(SPM) - 電子エネルギー損失分光(EELS) - エネルギー分散型X線分析(EDX, EDS)-
- 表面分析
- X線光電子分光(ESCA, XPS) - オージェ電子分光(AES) - 二次イオン質量分析(SIMS) - 電子プローブマイクロアナライザー(EPMA, XMA) - 赤外反射分光(IRAS) - ラザフォード後方散乱分析(RBS) - 低速電子回折(LEED) - 反射高速電子回折(RHEED) - 波長分散型X線分析(WDX, WDS) - 分光偏光解析(エリプソメトリー) - ガス吸着法
- 熱分析
- 熱天秤(TG) - 示差熱分析(DTA) - 示差走査熱量測定(DSC) - 熱機械分析(TMA)
- 放射線
- メスバウアー分光 - 液体シンチレーションシステム
- 磁性
- 超伝導量子干渉型磁束計(SQUID)
外部リンク
- 日本分析化学会
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