電気を使った分析法(電気化学的手法)

電気だったら身近にもあるので、わかりやすいですね。プラスとマイナスは引き付け合うし、プラスとプラスだったら反発し合います。もちろんマイナスとマイナスでも反発し合います。こういった、小学生でも知っているようなことを、臨床化学にも役立てているのです。

血液の中には赤血球や白血球だけではなく、いろいろな成分が含まれています。その血液の中に、ある特定の成分Aがどれくらい入っているのかを知りたいとします。そのためには、成分Aを、他のいろいろな混ざりものの中から分離しなければなりません。

そこで、この血液を、プラスとマイナスの電気の間に置きます。そうすると、血液の成分の中でもプラスのものは、マイナスの電気に引き付けられ、マイナスの成分はプラスの電気に引き付けられます。こうして、成分の電気のプラスマイナスによって、分けることができます。

その前に、ちょっとした操作をすることもあります。調べたいものが、そのままではプラスもマイナスも弱いことがあります。そうすると、せっかくプラスとマイナスの間に置いても、上手にわかれてくれません。そんなときは事前に、電気を持ったものをくっつけておきます。そうすれば、それを一緒になって移動してくれるからです。分析をするにも、いろいろな工夫が必要なんですね。