色を使った分析法(有機化学的手法)

子供の頃、Tシャツやハンカチなどに染め物をしたことはありませんか?いろいろきれいな色のお花を集めてきて、つぶして色水を作って・・・。楽しいですよね。でも、お花の見た目の色とは違った色に染まることがあります。実は、この原理を使って、臨床化学の分析をすることができるんです。

実は、お花の色っていうのは、いろいろな色が混ざってできているんです。赤い色に見えるお花でも、その中には黄色が混ざっていたりします。その1つ1つの色が、染め物をすると分かれて出てきます。たくさんの色がまざった色水が布地を通ると、色によって通るスピードが違うので、わかれてしまうのです。

実際の臨床化学分析においては、布を使うのではなく、細かい砂のようなものを使います。その砂が、言ってみれば「ふるい」のような役割をして、いろいろな色を取り分けてくれるのです。調べたいサンプルをその砂の上から流して、下から出てくるのを待ちます。色の種類によって、出てくる早さが異なるので、こうして分離することができるのです。

これを「クロマトグラフィー」と呼びます。科学をあつかったテレビ番組などで、聞いたことがあるのではないでしょうか。どんな成分がどれくらい入っているかを知ることができます。いま説明したのは液体を使ったものですが、この他にも、気体を使った「ガスクロマトグラフィー」というものもあります。