光を使った分析法(分光学的手法)

光を扱うのは、分光学です。太陽の光をプリズムに通すと、虹のように7色に分かれるというのを見たことはありませんか?光が分かれるので、分光といいます。そういったことを研究するのが分光学であり、その研究から得られた成果を、臨床化学分析に役立てているのです。

では、分光学はいったいどのように使われているのでしょうか。

たとえば尿だったら、見た目で色の違いがわかることがありますよね。ビタミン剤を飲んだあとは黄色が濃くなっていたり、水分をとりすぎていたら黄色が薄くなっていたり。人間の目で、黄色の光の強さを感知して、色の濃さを判断しているのです。これである程度、自分の健康状態を把握できます。

しかし尿ではなく、たとえば血液だったらどうでしょうか。もともと濃い赤い色をしているので、肉眼で見ても色の微妙な違いはわかりません。そんなとき、分光学を駆使した機械が役に立つのです。人間の目の代わりに、光のわずかな差でも検知することができる機械を使います。

機械は、一方向から光を当てて、血液を通って反対側から出てきた光を検出します。そして、最初に当てた光と比べて、どれだけ光が弱くなっているかを見ます。調べたい物質が、血液の中にたくさんあればあるほど、出てくる光は弱くなります。この原理を利用して調べるのですね。