機器分析の結果から、何を読み取るか

検体を適切に扱い、順調に機器分析が成功しました。でも、それだけではだめです。結果として出てきた数値から、患者さんの健康状態を読み取らなければなりません。これを、病態検査(びょうたいけんさ)と呼んでいます。

病態検査は、医師が診断や治療をする際にも関わってきます。もちろんこれだけで診断結果が決まるのではありませんが、患者さんの治療計画に大きな影響を与えるものですので、責任は重大です。臨床検査技師だけではなく、薬剤師や看護士などにも必要なものです。

また、病態検査に用いられるのは、1つの検査結果だけではありません。いくつかの数値を複合的に判断して最終的な結論を出さなければなりません。それに、教科書に載っているのは一般的な例に過ぎないので、実際に臨床の場で過ごしていると、見たことのない初めてのケースにも遭遇することがあります。

そんなときが、最も私たちの真価を問われるときです。臨床化学の知識を総動員して、正確な判断への道を模索します。今までの勉強と経験が試されるのです。この最後のステップが、最も難しく、そしてやりがいのある、臨床化学の醍醐味だと思います。