臨床化学分析に用いる機器の使いかた

一昔前は全て手作業でやっていたことも、技術の進歩によって、だんだんと機械による自動化が進んできました。これは臨床化学の分野でも同じことです。検体を機械に入れて、スイッチを1つ押すだけで結果の数値が出てきてしまうということだってあります。

しかし、わけもわからずスイッチだけ押していれば良いというわけにはいきません。もしそうなら、資格もなにもいらなくなってしまいます。機械が中でどんな作業をしているのか、その原理はどういうことなのか。こういったことを理解している必要があります。

ブラックボックスにしてしまうのではなく、その仕組みをきちんと把握することにより、次のページで説明する病態検査がしやすくなります。また、一般的な操作方法ではない、特殊な分析をする必要性が生じたときにも、応用を利かせることができます。測定する条件や環境などを、こんなふうに変えたら結果はこう変わる、という予測をたてることができます。

そして、万が一の機械の故障にも柔軟に対応することができます。特に小さな病院などでは、あまり予算がなくて古い機械を使っていたり、機械が1台しかなかったりしますので、なおさら動作原理を理解しておく必要があります。